魔女の弟子(37)と出会ったんだが。

出会いに飢えていた私はメロンちゃんの紹介で、魔女の弟子と出会った。
最初は、占ってくれるということで、魔女の弟子と二人で通話することになった。

魔女「ん~、前世は戦士だね~。」
ぴんきー「あぁ…そうなんですねぇ…。」
魔女「今年の夏には出会えると思いますよ。その人の特徴が…自由人で年上でアーティスト…そんな人今までいました?」
ぴんきー「んー…いないですね。会ったこともないです。」
魔女「…てか、俺じゃね?」
ぴんきー「!?!?!?」

いきなり、そんな気持ち悪いセリフが出てくるもんだから、ちょっと気持ち悪かった。

魔女「どこに住んでるの?」
ぴんきー「大阪です…。」
魔女「え、てか、一緒やん。タク代(タクシー代)出すから、今から会おうよ。」
ぴんきー「え、今からは無理ですけど…。」
魔女「ぴんきーちゃんってシュミレーションプレイ好き?」
ぴんきー「ど、どういうことですか?」
魔女「目隠しプレイとか好きじゃない?占いでそう出てるけど?」
ぴんきー「はい。(そういうことにしておこう。)」

いきなりの下ネタばかり話すから、メロンちゃんと聞いた印象が違いすぎて、ちょっと逃げたくなった。
結局、押しが強すぎて、会うことになったんだけど、魔女の弟子だということを聞かされて、惚れ薬を作れるという自慢話を聞いてた。

その後は魔女の自慢ばかり聞いて、愛想笑いをしていた。
家賃月10万の1LDKに住んでいることや、長野に別荘があることや、おばあちゃんが金持ちだということを永遠と聞かされた。

その話をメロンちゃんにしたら
Melonchan「え、魔女さんそんな人じゃなかったですよ。」
ってめっちゃ驚いてて、二人ですごいビビってた。

もし私が惚れ薬を飲まされたら、私を強引にでも連れ去って逃げてくれとか、もし何かあった時用の会話をしてた。

会う当日にバイクで行こうとしたら、バイクと衝突して事故った。
私の過失で終わったんだけど、車と車の間をスルスルと走るバイカーって本当に害悪。
ってな感じで、1時間以上は遅刻をしたんだけど

Melonchan「ぴんきーさん大丈夫でしたか?!」

メロンちゃん、私が来なかったら帰ろうと思っていたらしく、ギリギリセーフだった。
魔女さんからすごい通知が来てた。
電話は無視って、直接会おうとしたら…

Melonchan「あの人じゃないですか?」

見た目は小柄なデブな登頂ハゲおじさんだった…。
メロンちゃんを先頭に立たせて、私は後ろに隠れていた。

Melonchan「あのー、魔女さんですよね?」

声をかけられた魔女は(なんでこいつが来てるんだよ…。)みたいな顔を一瞬してたけど、真顔で「ああ、そうだね。」みたいな感じで、メロンちゃん会話の主導で、私は後ろで着いてきていた。

肝心な自慢していた行きつけのイタリア料理店は閉まっていたので、コンビニで飲み物を買うことになった。

魔女「飲み物買ってあげるよ~!」
Melonchan「えっ!いいんですかぁ~?!」
魔女「俺、ぴんきーちゃんに言ったんだけど?」
ぴんきー「いや、自分で買えますので…いいです。」

この後もしつこく俺金持ちだからって言うアピールされたものの、結局は自分のお金で飲み物を買った。

魔女の家に行きましょうとのことで、行ったんだけど、顔の無い絵が玄関に飾られてて、床がすごいタバコの灰で汚れていた。
家の中がゴミ袋だらけでとても汚かったし、部屋がタバコ臭くて、石鹸に髭の毛が沢山ついているのだが…。
男の人の部屋ってこんな感じなのか?正直、ここが家賃月10万の家なのか?と思ってしまった。

アレルギー持ちのメロンちゃんはタバコを目の前で吸うのを辞めていただきたいと言ったのにも関わらず、魔女はメロンちゃんの前でタバコを沢山吸っていた。
20分に1本の間隔で吸うから、正直、タバコに慣れている私ですらキツかった。

Melonchan「この祭壇なんですか?」
魔女「俺、魔女の弟子だから、魔女崇拝してんの。これつけてみる?」

と魔女が見せてきたのは、銀製のネックレス。これを首にかけると霊を感じられるらしい。
後は、呪いのワンドと映ると呪われる鏡を紹介された。
それを聞いたメロンちゃんはすごい怖がっていた。

三人で居ても何もすることがなかったので、メロンちゃんのことを骨占い?とやらで占ってもらうことになった。

魔女「運動とかしたほうがいいんじゃないの。人を助ける仕事とか合いそう。大学院行かないほうがいいよ。何もしなかったら、家に籠るかもね。」
ぴんきー「未来が決まったわけじゃないのに、そんな決まったようなことを言うのは。」
魔女「あくまで占いだから。でも、俺わかるんだよね。」

こんな占いを聞いて、サンドバッグで殴られたりして遊んでた。
メロンちゃんは終電だから、帰ることになって、それに便乗して私も帰ろうとしたら

魔女「ぴんきーちゃん、送ってあげるよ。」
ぴんきー「いや、私、一人で帰れますが?」
魔女「ここ危ないからさ。俺が送るから。」

私はすごい遠慮してたけど、結局こいつが着いてきた。
一緒に帰っている間、肩とか触ってきて気持ち悪かった。


魔女「ぴんきーちゃん、俺と付き合ってください。」
ぴんきー「無理。」
魔女「友達から始めてください。」
ぴんきー「ああ。」

無理やり握手を求められたので嫌々握手した。
(グローブ付けててよかった。)
そんなこんなで終わったと思ったんだけど、この後も結構LINEが来た。

後日またデートに誘われたんだけど、もう行きたくなかったので断った。
あまりにもしつこかったので通話することになった。
メロンちゃんが目の前でタバコを吸わないで欲しいという要望を無視したこと、私はもう会わないということと、最後に気持ち悪いからもう話しかけないで欲しいと。
そしたら、魔女も私のことをコミュ力がないだとか、リストカットは悪だとか言うから、話の論点がかみ合わなくてお互い和解せずに関係が終わった。(相互ブロックした。)

とりあえず、結論から言うと、出会いは占わなくてもいいんじゃないかってこと。
Discordの占いグルで「運命の出会いっていつありますか?」って聞くと、変な人に当たる率高いから気を付けよう。

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